青い桜島
2017.10.20 23:59 |




彼女は18。わたしは21。
あの頃の二人で、桜島へ渡った。

フェリーの名物うどん
枇杷のソフトクリーム
ぬるい足湯

台風が近づく空
小雨の混じる海風
傘を差さないわたしたち

夕暮れのデッキで振り向くと、
白い息を吐いていた島が、黒く溶け始めていた。

わたしたちの青い時代が、夜に紛れていく。

真っ直ぐな髪
ふっくらした頬
煌めく瞳
残酷な笑顔

紛れただけで、消え去ったわけではない。
見えないだけで、息を吐き続けているのだ。

あの時も今も。これからも。





※鹿児島で、富良野塾6期の後輩女子と再会した10月20日の詩です。
「しあわせのかけら」の『note』にその日の夜アップしたもの。
今日は正確には2017年11月5日ですが、表題の日付はその日に合わせました。








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